使えるシステムから使いたいシステムへ、有限会社アテージ

検索エンジン大手のBing, Google, Yahoo!が関わっているmicrodataの語彙schema.orgの紹介です。

HTMLのマークアップはそれが文章の見出し(<h1></h1>など)なのか表なのか(<table></table>)といった区別はできますが、それが何を表しているか(映画のタイトルのなかレストランの名前なのかなど)までの情報をあたえることはできません。

そこで考えられたのがmicrodataでHTMLのマークアップの属性として意味を付け加えるという方法で、schema.orgという語彙集が提供されています。

弊社の会社概要ページを例にschema.orgを適用してみます。

適用前

まず、意味付けしたい情報が含まれる要素にitemscope属性を追加します。ここでは、会社情報がtable要素内に定義されているのでtable要素にitemscope属性を追加します。

次に、itemscope内の情報が何についての情報なのかをhttp://schema.org/docs/schemas.htmlのリンクを辿ってみつけます。会社の場合は、http://schema.org/Corporationになります。このURLをitemtype属性の値としてtable要素に追加します。

さらに、会社の名前や住所といった会社の属性情報を含む要素にhttp://schema.org/Corporationで定義されている項目をitemprop属性の値として追加します。

まとめると、itemscopeで範囲を指定、itemtypeで何についての情報なのかを指定、itempropでその属性を指定という手順です。

適用後

上の例では郵便版や住所などをまとめて住所としましたが、itemscopeを入れ子にすることでより細かく属性を指定することができます。

itemscopeを入れ子にしたもの

マークアップの確認

最後にGoogleの「構造化データ テスト ツール」を使ってマークアップが正しく行われているか確認します。入れ子の構造もちゃんと読み込まれていることが確認できます。