使えるシステムから使いたいシステムへ、有限会社アテージ

今回はMunin masterの設定と実行です。

/opt/munin/bin/munin-cron というプログラムでnodeから情報を拾います。このプログラムは、cronで定期的に実行させます。

とりあえず実行

munin-cronは、muninアカウントで実行せよ、とのこと。

Perlのモジュールが不足していれば、インストールします。エラーがなくなり、/opt/munin/www/docsの下にhtmlファイルが生成されていればひとまずOKです。

Apacheの設定

生成されたhtmlファイルを見てみましょう。/opt/munin/wwwの下にcgiというディレクトがありますが、まずはdocsの下を覗いてみます。

Internal Server Errorが出たので、ログを調べたところ、docsの下に.htaccessがあり、mod_expiresを使っていました。mod_expiresをインストールするか、.htaccessから関連する記述を外しておきます。また、基本認証の記述がありますので、htpasswdコマンドでパスワードファイルを作成しておきましょう。

基本認証後に以下のようなページが表示されます。

munin.conf

Munin masterの設定ファイルは、/etc/opt/munin/munin.conf です。設定項目の詳細についてはこちらを確認してください。

munin-cronは、主に次の4つの仕事をします。

  1. Munin nodeからデータを収集する。(munin-update)
  2. 収集したデータが決めれれた条件を満たした時にアラートメールの送信などの処理を行う。(munin-limits)
  3. ブラウザで状況を確認する際のhtmlファイルを生成する。(munin-html)
  4. 同じくグラフ(画像)を生成する。(munin-graph)

munin-cronが行う仕事のうち、3と4はcronで毎回生成する必要はなく、ブラウザで確認するときに生成すれば十分です。この設定をmunin.confに加えます。

Munin nodeの設定を加えます。

cron

cgi, rewrite

グラフを表示させるには、cgi、rewriteの設定が必要です。Apacheの設定を以下のように書き換えます。

Internal Server Errorになったので、Apacheのログを見たところ、munin-cgi-htmlが吐き出すログがパーミッションの問題で書き込めないようです。/opt/munin/log/muninにApacheのプロセスから書き込めるようにパーミッションを変更します。

まとめ、その他

以上でMuninのインストール、設定は完了です。みてきたようにMuninはRDBを必要としませんので、導入が比較的簡単です。また、プラグインの自作については触れませんでしたが、とても簡単に書くことができます。システム監視を始めてみようというかたにはお勧めです。