使えるシステムから使いたいシステムへ、有限会社アテージ

今回はMunin nodeの設定と起動です。

とりあえず実行

ログ(/opt/munin/log/munin/munin-node.log)を見ると、pidファイルを作ることができないということなので、/var/run/muninディレクトリを作って再度実行します。ただし、/var/runはtmpfsなのでマシンを落とすと消えてしまいます。最後に起動スクリプトのサンプルを載せておきます。

Munin nodeにtelnetでアクセス

telnetで4949番ポートにアクセスしてみます。以下のようなメッセージが表示さ、munin nodeが起動していることが確認できます。入力待ちの状態でenterを入力すると使用できるコマンドが表示されます。

一旦、Munin nodeを停止して、設定を眺めてみます。

munin-node.conf

Munin nodeの設定ファイルは、/etc/opt/munin/munin-node.conf です。

今回はnodeとmasterを同一ホストで起動させますので、そのままにしておきます。変更する場合は、こちらを参照してください。

Plugin

監視する対象や項目が決まったら、そのためのプログラムを書く必要があります。このプログラムのことをPluginと呼んでいます。

多くのPluginがすでて利用可能で、ほとんどの場合それで事足りると思います。

利用可能なPluginは /opt/munin/lib/plugins にあり、利用するためには /etc/opt/munin/plugin にシンボリックリンクを作ります。

ただし、Pluginが実際に利用可能かどうかは環境に依存します。利用の可否を調べるには以下のコマンドを使います。

memoryというPluginを組み込んでみます。

組み込んだPluginは単体でも実行可能です。

mysql_を組み込む

munin-node-configure –suggest の結果を見ると、そのままではmysql_は使えないようです。Cache::Cacheを入れます。Ubuntuなら以下のようにして入れることができます。

munin-node-configure –suggest の結果は以下のようになりました。

エラーを見るとmysqlに接続できていないようです。当然といえば当然で、このPluginにmysqlのパスワードなどを教える必要があります。

mysql_のように、Pluginによってはパラメータを指定する方法が必要があるものがあります。Pluginにパラメータを指定する方法は決まっています。こちらを参照。

mysql_ のドキュメントに指定できるパラメータの説明があります。

ドキュメントに従って、/etc/opt/munin/plugin-conf.d に以下のようなファイルを作ります。環境にあわせて読み替えてください。

再度、munin-node-configureしてみると、利用できるようになったことが確認できます。

これで、memoryのときと同じように、シンボリックリンクをつくれば使えそうなのですが、mysql_ のドキュメントを読むと「このPluginは、複数のグラフを出力できるらしい」、「シンボリックリンクを作るときに、mysql_に続けてグラフの名前(モニタする項目)を指定してリンクを作ればよい」、「作れるグラフは./mysql_ suggest で確認できる」ということがわかります。

Pluginの名前の最後が、”_”(アンダースコア) で終わっていているのは、この事情によるものです。

シンボリックリンクを作成します。

起動スクリプト

起動スクリプトのサンプルです。start-stop-daemonを使っていますので、環境によってはそのままでは動作しません。適宜読み替えてください。